育った環境が違う他人同士が一つ屋根の下で生活を営むのですから、ある程度の価値観の相違やすれ違いは致し方ないことでしょう。
現代では、離婚は珍しいことではありませんから、本当に一緒に生活したくない理由がある場合は、離婚することは悪いことではありません。
ただし、「離婚したい」と衝動的に思い、離婚してしまった場合、後から後悔することにもなりかねません。
今回は、離婚を早まらない方がよいケースを４つご紹介します。
離婚を視野に入れている方はぜひ参考にしてみてください。
離婚をしない方がいいもっとも多いケースは、「離婚しようか迷っているケース」です。本当に夫婦関係が破綻している場合は、離婚に対する意志がかたいはずです。
ですが、「なんとなく家事の分担でもめることが多い」「ちょっとした生活習慣が気に入らない」など些細なことの積み重ねでイライラが積み重なっている場合、「離婚した方がいいのでは」といった思いが生まれたとしても、その思いは一時の気の迷いである可能性が多分にあるのです。
迷っている場合は、まだお互いが結婚生活を継続していこうと努力することで、生活を立て直すことが十分可能です。
迷っている場合は、離婚してしまった後で、「やっぱり離婚しない方がよかったのかも」と後悔しかねません。
離婚に迷った場合は、夫婦でじっくり話し合いをする時間を設けて、早計な離婚は避けましょう。
離婚の理由として多い、浮気問題ですが、ちゃんとした浮気の証拠無しに「浮気が疑われる」程度で離婚をするのは考えものです。
浮気が理由で離婚をするさいには、きちんと証拠をつかんでからする方がよいでしょう。浮気の証拠をつかんだら、配偶者、および浮気相手に慰謝料を請求することもできます。
また、二度と浮気をしない旨の念書を保管おくことで、二度目の浮気を防止することもできます。
「一度の浮気くらい許すべきだ」とは思いませんが、本人が反省して、二度としないという誠意を見せているのに、意地で離婚してしまった場合、後悔することにもなりかねません。
浮気が理由で離婚をする場合には、きちんとした浮気の証拠をつかみ、浮気が発覚したとき、パートナーがどのように反省し、誠意を見せるかをみてから決断を下す方がよいでしょう。
現実的に考えて、離婚してしまった後に無収入になってしまっては、生活が苦しくなってしまいます。
ですから、離婚後に収入がゼロになってしまう場合には、すぐには離婚という決断を下さない方が無難でしょう。
離婚をする場合には、仕事を探したり、公的なサポートを調べたりと、ある程度生活の基盤を築いてから離婚に踏み切る方がよいでしょう。
子供がいる場合は、とくに収入面が問題になってきます。
自分に収入が無いために、親権を相手にとられて、子供と一緒に暮らせなくなってしまうという場合もあります。
子供と一緒に暮らす時間を奪われた場合、後で後悔してもしきれないことになってしまいます。
子育てを一人でするのは至難の業です。
「もうすぐ子供が生まれる」「まだ子供に手がかかる年ごろだ」という場合は、よほどのことが無い限り離婚はしない方が無難でしょう。
子供が小さいときの離婚は、親権や養育費などに関して、争いがおこりがちです。離婚に対する話し合いが長引き、場合によっては裁判をすることにもなってしまいます。
そうなった場合、多大な時間とお金が浪費されることになります。
今回は、離婚を早まらない方がよいケースについてご紹介してきました。
十分な話し合いがなされていない場合、離婚後の生活のめどがたっていない場合などは、感情にまかせて離婚を早まってしまわないようにしましょう。
反対に、早急に離婚すべき、という場合ももちろんあります。
たとえば、肉体的暴力であるＤＶや、精神的暴力であるモラルハラスメントなどを受けている場合は、すぐに離婚をするべきです。
ＤＶの場合、「離婚していいのだろうか」「離婚後生活していけるだろうか」と躊躇している間に、暴力がエスカレートしてしまい、最悪の場合命を落としてしまうことになりかねません。
あまり知られていないことですが、配偶者の暴力によって命を落とす男女は毎年必ずいるのです。
ＤＶを受けていて、離婚したいけれど、離婚を切りだしたら暴力をふるわれる、というケースは、公的機関に相談してみましょう。
子供がいる場合は、「離婚なんてダメだ」「子供のために我慢しなくては」という考えは無用です。警察に相談すると、避難シェルターなどを案内してくれる場合もあります。
離婚について悩んでいる場合は、一人で悩まずに、
